ブラウザを乗っ取るマルウェア「Fireball」の注意喚起
ブラウザ乗っ取りウイルス「Fireball」
ウイルスの種類はいくつかありますが、この「Fireball」は感染したパソコンのブラウザを乗っ取るというとても悪質なもので、もし感染して乗っ取られてしまうとかなりの被害を受けてしまうことになります。
「Fireball」は中国発のウイルスと見られていて、世界中にこの感染が見られます。
セキュリティー会社によると2億台以上ものパソコンがすでに感染していて、企業のパソコンの20パーセント近くがウイルスを持っていると発表していますが、マイクロソフトは後日、さすがにその数字は誇張されているものであるとコメントしています。
そこまでの感染状況ではないにしても、かなりの数のパソコンが感染しているというのは間違いのないことで、実際の被害もたくさん寄せられています。
また、ウイルス対策ソフトによる「Fireball」検知、除去のレポート数もかなり多く、世界中で猛威をふるっているウイルスであることは確かです。
ブラウザ経由で入ってくることが分かっている
「Fireball」は、ブラウザで何らかのアプリや広告などを表示したりダウンロードしたりするときに、一緒に感染するということが分かっています。
そして、ブラウザの機能を外部からコントロールできるようになり、自由に操作できるようになるばかりか、ブラウザなどに保存されているパスワードやカード情報、個人情報などを抜き取ることができるようになります。
この被害はとても甚大なもので、クレジットカードの不正使用や、アカウントを不正使用して他のデバイスへの侵入なども簡単にできるようになります。
一見すると分からない形でウイルスが侵入して感染してしまいますので、ウイルスを入り込ませないということが最も大事な対策となります。
そして、しっかりとウイルス対策ソフトなどでスキャンを定期的にして、すり抜けて入ってきたウイルスを確実に検知して除去する必要があります。
ブラウザを乗っ取られてしまうと、膨大な量の重要な情報が盗まれてしまいますので、その手前でなんとしても食い止めることが欠かせません。
信頼のできるアプリのみを使う
「Fireball」は、アプリや何らかのプログラムを介して感染するというのが一般的なルートです。
そのため、信頼のできない発行元から提供されるプログラムやアプリは決してダウンロードしないというのが、「Fireball」を避けるために最も有効な手段です。
アプリをダウンロードする時には、ユーザーからの評価やコメントをチェックするようにして、ウイルス感染の報告が上がっていないかどうかを確かめることも大事です。
また、セキュリティーソフトを使って、ファイルのダウンロードをするたびにウイルススキャンをするようにするというのも、被害を事前に阻止するのに有効です。